災害時の教訓~稲むらの火
先日、バスツアーで千葉県銚子市にあるヤマサ醤油に行った時の事。
敷地内のショップで、こんなものを見かけました。
「稲むらの火」という言葉、実は最近別の場所でも聞いていました。
それが東北旅行で泊まった「KIBOTCHA」
ついでに施設の職員さんからも熱く語られました。
この「稲むらの火」というのは、実話を元にしたお話で、昔は道徳の教科書にも載っていたそうです。
さらに、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンが小説にしたことで、世界的にも有名なのだとか。
超簡単に要約すると、以下のような話になります。
江戸時代の頃、ある村で大きな地震が起きました。
しかし村は折しも祭の真っ最中。
村に大きな被害がなかったこともあり、村人達は祭りを続行します。
そんな中、荘屋の五兵衛だけは不吉なものを感じ、高台にある自分の家の庭から海を見下ろしました。
すると、大きな波が村に迫っているではないですか。
祭に興じる村人は誰一人気付いていません。
このままでは村が波に飲まれてしまうと考えた五兵衛は、自らの田んぼの稲束に火をつけることにしました。
五兵衛の目論見通り、火を見た村人たちは火を消し止めるべく、続々と高台へと登ってきました。
直後、津波が村を襲います。
財産でもある稲束を燃やした五兵衛の覚悟と機転により、村人たちは命を救われたのでした。
大体こんな感じのお話なのですが、これは教科書に載せるために脚色したお話。
実際には、夜に津波が来た際に、どこに逃げればいいのか分からない村人たちの目印になるように稲束に火をつけたようです。
冷静に考えると、大地震の後に祭りとかやってられないだろうとか、田んぼが燃えてるの見たら逆方向に逃げるだろうとか、ツッコミどころも多いわけですが。
とにかく、災害時はとにかく逃げることが大事ということを教えてくれる話ですね。
今年の台風でも避難の遅れで被害が拡大した面もありますし。
もっと細かく話の内容を知りたい方はこちらをご覧下さい。
この津波が実際に起きたのは和歌山県なのですが、なぜか和歌山から遠く離れた千葉と宮城で短期間の内にこの逸話に接することになりました。
それというのも、醤油は元々和歌山が発祥の地。
ヤマサの創業者も和歌山から千葉に渡ってきて醤油づくりを始めたそうです。
宮城は、時代は違えど津波を受けた被災地繫がりですね。
この記事を書こうと調べていたらこんな動画を見つけたので、最後に紹介しておきます。
・・・なぜ英語?
災害時には判断力が大切なんだねと思った方、クリックよろしくお願いします。