【建物見て歩き】芦野石を見に石の美術館へ
忘れた頃にやってくる、不定期連載の建物見て歩きシリーズ。
今回はゴールデンウイークに見に行ってきた「石の美術館」をご紹介します。
栃木県の那須町にある美術館です。
観光地として有名な那須にあるにもかかわらず、ゴールデンウイークなのにガラガラでした。
これで運営が成り立っていくのか不安になるくらい。
まあ、那須と言っても温泉や別荘のあるようなエリアではなく、現地の人が住む街中にあるので、知名度が低いんでしょうね。
で、何でここに行ったかというと、ここが芦野石を使った美術館だからです。
実は我が家のトイレは、芦野石風のフローリングを使っています。
にもかかわらず、「そもそも芦野石って何?」状態だったので、実物を見て見たくなったんです。
美術館の全景はこんな感じでした。
この建物、建築家の隅研吾さんの設計になります。
隅研吾さんといえば、東京オリンピックで使われる予定の、新国立競技場を設計した人です。
実際に訪れるまで、そんな著名な人が建てた建物だということすら知りませんでした。
そういえば、なんだかオシャレな感じです。
ちなみに左奥にある建物は、元々農協の米蔵として使われていた建物だそうです。
そもそもこの建物の保存を目的として、この美術館が作られたのだとか。
その米蔵の内部は、今はこのようになっていました。
美術館というより、ちょっとしたイベントホールですね。
古い建物がこうして新たな命を吹き込まれて蘇るのっていいですよね。
その建物の奥は、ちゃんと美術館になっています。
テーブルも椅子も芦野石製なのが流石です。
他にも石製の茶室という、珍しい建物もありました。
で、肝心の芦野石ですが、これは那須の芦野地区で産出される石材です。
花崗岩なんかに比べてやわらかくて比較的加工しやすく、耐火性に優れた石材とのこと。
美術館を見てる間中、「あ、うちのトイレみたい」と言いまくっていたのは内緒です。
ちなみにうちのトイレの床はこちら。
この床はフローリングなので言わばフェイクなんですが、本当によく再現されています。
ちなみに美術館のすぐ近くには、同じく隅研吾さん設計の那須歴史探訪館があります。
この建物もおしゃれですよね。
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