棟梁のいない一週間
ある日、Yさんが改まって話しかけてきました。
(;Y)すみません、M棟梁が一週間ほど現場に来れなくなります。
( 凸)え?怪我とか病気とかですか!?それとも身内に不幸でも?
( Y)いえ、M棟梁には問題ないんですが、他の現場で大工さんが体調不良で休みに入ってしまって・・・。それでM棟梁に応援に行ってもらうことになったんです。
そういう事情なら仕方ありません。
それに棟梁がいない間も、電気工事など棟梁が居なくても出来る工事は進められていたので、我が家の工期自体にはそれほど影響はありませんでした。
でも、この件で、クライムホームの特徴でもある一人棟梁制の欠点が見えてきました。
大工さんは、高齢の方が多いです。それはいつ病気で現場に立てなくなってもおかしくないということでもあります。
それに、言うまでもなく建築現場は怪我の多い仕事場です。
もしそういった事情で棟梁がリタイヤしてしまったら、たちまち工事は滞ってしまいます。
もちろん工期がありますから、今回のように他の現場から大工さんが応援に来てはくれるでしょう。
でも本来一人で建てるはずだった現場ですから、その棟梁の頭の中にしかない段取りとか、こだわりの作業とかがあるはずです。
その辺は多分図面とか工程表を見ても分からないので、うまく引継ぎはできないと思うんですよね。
大工が一人しかいないってことは、その人がいなくなったら大変なことになるということでもあります。
そんな当たり前のことを教えてくれた一週間でした。
1週間経って、M棟梁は帰ってきました。
怪我や病気をすることなく、最後まで 我が家に携わってほしいものです。
頑張れ、M棟梁!
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